越権ダマシイ!

心の狭~い男による映画の感想。ネタバレをあんまり恐れてません。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

海を飛ぶ夢

原題 「MAR ADENTRO」(2004年スペイン)
主演:ハビエル・バルデム




事故によって首から下が全く動かない生活を26年に渡って続けたラモン・サンペドロ。彼はスペインでは認められていない尊厳死を希望する。

実話に基づいた話らしい。


自分の尊厳を取り戻すために命を絶つという選択。
美化しているということではなく、この映画では主人公の心の内や周囲の葛藤を描く中でひとつの選択肢としてそれをとらえている。


この問題は俺自身よく考えることがある。

「自分」を保てなくなる・自分の尊厳を失ったまま生きなければならない状況で死ぬということは一つの選択肢であっていいと思う。

もちろん「死ぬべきだ」なんて馬鹿なことは言わない。人それぞれに選択がある。
「生きることにはそれ自体価値がある」とか「とにかく自殺してはいけない」ということを強制することも、なにか違う気がする。


「尊厳死」という選択肢があったとしてもそれを現実にすることは難しい。
手筈を整えてくれる者が要る。自らに意志が要る。自分で尊厳死という選択をする状態にすでになくなってしまっていることもある。自分の尊厳を守るための死とは言っても周りの人間のことを考えずにはすまない。

自分個人の問題であると同時に、自分一人だけの問題ではありえないという現実がある。



評点 3.5点 。



主演のハビエル・バルデムは公開当時で35歳。役柄とあまりにも歳が離れているのに驚かされる。


「裡なる海へ」か。主人公の「世界」を感じるドキッとさせられるフレーズだった。
スポンサーサイト
  1. 2005/10/26(水) 23:59:59|
  2. 映画 (ア行)
  3. | トラックバック:2
  4. | コメント:1

フィールド オブ ドリームス

原題 「Field of Dreams」(1989年アメリカ)
主演:ケビン・コスナー




“...if you build it, he will come.”
農場の真ん中で突然不思議な声を聴いた主人公の男。彼はその声に導かれるように畑の一部をつぶして野球場を作る。
やがてその野球場には既にこの世を去った野球選手たちが集まってくる。
さまざまな人の夢を実現させる奇蹟のフィールドは、最後に彼自身の心の曇りを晴らす奇蹟を起こす・・・

っていうようなファンタジードラマ。


“if you build it, he will come”の意味を知っていたためか、最後の一番いいシーンの感動が薄れたこともあったが、全体として特に感動する作品だったとは言えないかな。
テーマは好きだし、大人向けのいいファンタジーだと思うけど、どこかリアリティというか主人公の混乱や苦悩がないままに強引に展開していく感じがあっていまいち話に入り込みきれなかったかな。もうちょっとじっくり描いていってくれたら。。


他にも妻のキャラクターがよかったとかこの映画なりのいいところは色々あったとは思うけどね~。



評点 3.5点 。


最後のキャッチボールはすごくいいシーンだったんだけどやはりいつ出てくるのかな~みたいな気持ちで観ていたからな・・・全く知らなければもっと感動しただろう。もったいない。。


不思議な雰囲気のあるいい映画だったと思うけど、どうも俺の観たタイミングというか状態が悪かった気がする。

脚本の問題か編集の問題かはわからないけど、俺にしっくりこなかったところがあったのは確かにしても、4点くらいつけられる映画だったかもしれないのに。あぁ消化不良。あぁぁぁ
  1. 2005/10/24(月) 23:59:59|
  2. 映画 (ハ行)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

SHALL WE DANCE

原題 「SHALL WE DANCE」(2004年アメリカ)
主演:リチャード・ギア




ご存知周防正行監督の日本映画「Shall We ダンス?」のハリウッド版リメイク。

主演の役所公司→リチャード・ギアはいかにもな配役。
ヒロインは草刈満代→ジェニファー・ロペスということで雰囲気はかなりラテン系な雰囲気に変わっている。
趣味の問題なのか、ジェニファー・ロペスに合わせたためかは分からないけど、ラストシーンも含め、ラテン系のダンスがオリジナル版よりもはるかに多い。
渡辺えり子の役は「よく見つけてきたな~!」っていうくらい渡辺えり子声の人。名前はわかんないけど。

ストーリーはオリジナルとほとんど変わらないし、配役もうまい具合にキャラが合ってたと思う。


違いを感じた点として、映画全体としてハリウッド版のほうがやはり人物の心情や関係をよりわかりやすく描いているという印象を受けた。


話の流れや個別のシーンは同じなんだけど、ハリウッド版は主人公夫婦の愛情についてよりフィーチャーしている。
まぁオリジナルのほうはやや曖昧というか、あまりストレートに夫婦が愛を語るとことかはないので、これは当然かもしれない。

妻役のスーザン・サランドンがオバサンがいい感じでアメリカ版のアプローチもとてもいい感じだと思った。

まぁ夫婦や家庭の雰囲気とかはそもそもお国柄で大分違うってのはあるけど、クライマックスの夫婦のダンスシーンがとても素敵。リチャード・ギアはむしろこれでエンディングじゃないかってくらいかっこいい登場の仕方だし。
あのシーンはよかったな。うん。


ハリウッド版ではヅラの人が弁護士だったり、主人公のリチャード・ギア自身も金持ちだし洗練された印象を与えられるため、オリジナルと比べると「平凡な中年」って感じはしない。
俺としては、オリジナルの設定のほうが感覚的に主人公の倦みにリアリティを感じやすい気はするし、主人公がヒロイン(先生)にダンスを始めた理由と続けた理由を語るシーンは役所公司のほうがよかったとは思う。

・・・だからといってハリウッド版のほうが悪いわけでもないし、まぁそこはどうでもいいか。。


劇中でゲイ云々の話が出てきたが、そこは日本版にはない視点だったなと思った。



評点 4.5点 。


ラストシーンはオリジナルとハリウッド版で結構違っていたが、そこはどっちがいいかはどちらとも言えない。

俺は日本版の、Shall We Dance~♪に乗せて踊るシーンで終わるのが好きだったので、ラストダンスのあとのワイワイしたノリやエンドロールがアップテンポのラテンっぽい音楽で終わるとことかはあんまり・・・でもハリウッド版の方がわかりやすいし楽しいラストだったような気もする。。

やっぱどちらとも言えないな。


ま、とにかく面白かった。やはり観終わったあとは楽しい気分になれるいい映画だと思う。
  1. 2005/10/19(水) 23:59:59|
  2. 映画 (サ行)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語

原題 「Lmony Snicket's -A Series of- Unfortunate Events」(2004年アメリカ)
主演:ジム・キャリー




天才3姉弟を次々と不幸な出来事が襲い、そのたびに何とか切り抜けていくというファンタジー。
ファンタジーっていってもそこはタイトルから不幸だ不幸だ言ってるくらいだから、普通にハッピーな展開にはならず、全体的にブラックな・・・というかちょっとシュールな展開になっている。


原作は「主人公たちがかわいそうで読むのがやめられない」という謎の人気を博している児童向けのファンタジーのシリーズらしい。
でもあれだけ不幸不幸言っている割にはそこまでひどく不幸な雰囲気を感じないのはファンタジー色が強いからなのか主人公たちが前向きだからなのか・・・
今回映画化するにあたって3冊分のストーリーをまとめて作品化したらしいのだが、そのせいでどうも内容が希薄になっているということかもしれない。憶測だけど。

まぁ要するにそんなに心重くなるような不幸さは伝わってこないってことです。
主人公たちがほとんど暗い顔してるけど、周りの人の奇天烈ぶりのせいで、その無表情なところがむしろ面白かったりするし。「アダムスファミリー」的な感じで。


というわけで、これは一風変わった冒険ファンタジーという括りになると思うんだけど、それにしてはちょっとスペクタクルが足りないような気も・・・。
ミステリーの要素も「???・・・なんじゃそりゃ?」ってな感じだし。う~ん。
あと「長女は天才発明家、弟は膨大な量の本を暗記していて、末の妹はなんでも噛み砕いてしまう」という面白い設定がほとんど活かされていないのもちょっと拍子抜けな印象を受けた。



主人公たちを執拗に追いまわす悪人のオラフ伯爵役はジム・キャリー。
ジム・キャリーのエンターテイナーとしての才能はさすがだと思わされる。
ただアクが強すぎるので、ずっと見てるとやや食傷気味にも感じてしまうのも確かだけど・・・。


その他、メリル・ストリープやティモシー・スポール(ハリポタのねずみ男のおっさん)など結構な俳優が(一部異彩を放ちつつ)脇を固めているほか、ストーリーテラーとしてシルエットとナレーションだけで登場するレモニー・スニケット役にジュード・ロウと出演陣は意外と豪華。
ジュード・ロウなんかは美形の無駄遣いじゃ・・・


あとエンドロールで末の妹サニー役の幼児(赤ん坊)のところを見たら、カラ・ホフマンとシェルビー・ホフマンという2つの名前が書いてあった。えっ!?Wキャスト?調べてみたら双子の姉妹だそうな。いやぁ・・・1人でもいいじゃん・・・w
終盤のシーンでダスティン・ホフマンが登場していて、エンドロールに名前が一切出ていなかったことから考えると、この双子ダスティン・ホフマンの孫か?そんでおじいちゃんも友情出演てとこかな?



評点 3.5点 。


どうだろ。
衣装やメイク、CGなんかはとてもいい出来で、ちょっとダークで奇抜でファンタジックな世界観は魅力的。
音楽もいい感じ。
オープニングやエンディングのアニメーションはちょっとダークな絵本の世界を見るような、味のある魅力があって好き。
子供たちの演技も悪くなかったと思う。


ただ話としては起伏に欠ける印象があって、主人公たちの不幸さもそれぞれの才能の発揮の仕方もピンと来ず、内容が薄い感は否めない。

近ごろファンタジー映画っていうと「ハリー・ポッター」シリーズや「ロードオブザリング」シリーズを思い出すので、娯楽作品としてそこらへんと比べてしまうとやはり・・・


まぁそれらにはないシュールさや奇抜で美しい世界観ももっているという点で、観る価値なしとは言えない映画だと思う。
  1. 2005/10/18(火) 23:59:59|
  2. 映画 (ラ行)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

アイ スパイ

原題 「I SPY」(2002年アメリカ)
主演:エディ・マーフィー




日曜洋画劇場にて。

オーウェン・ウィルソン演じるいまいちカッコつかないスパイと、エディ・マーフィ演じる現役ボクシングチャンピオンが、大統領指令で悪人に奪われた最新鋭のステルス爆撃機を奪還する任務に挑むというアクションコメディ。

・・・まぁエディ・マーフィにオーウェン・ウィルソンだからねぇ。。期待以上でも以下でもない、「やっぱりね」ってな感じのゆるめのアクションコメディ。


しゃべくり漫才のテンポを考えたら、吹き替えじゃなくもともとの英語で聴いたほうがよかったのかもしれない。早口で聞き取れなさそうだけどw


ストーリーもメチャクチャでおバカなノリだけで押し切る、ある意味平凡なコメディで特別に期待はしちゃいけないけど、テレビでマッタリ観てる分にはそれなりに楽しめる。
大統領の電話とか下水道のシーンは笑えたなw


いやぁ・・・それにしてもエディ・マーフィの役どころっていつ見ても変わらないねぇ。。今何歳になったのかな??


オーウェン・ウィルソンってアメリカではばっちりスターとして認知されてるわりに日本ではイマイチ知名度低いような気がする。
やっぱり本格派というか大作に出てるイメージじゃないからかな。まぁそんな「主役!」って感じのオーラも出てない気もするし・・・w



評点 3.0点 。


悪役で出てたマルコム・マクドエルってじいさんは「時計仕掛けのオレンジ」の主役の俳優だったらしい。そういわれれば・・・アブなそうな目をしていたな・・・w
  1. 2005/10/16(日) 23:47:30|
  2. 映画 (ア行)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

12人の怒れる男

原題 「12 ANGRY MEN」(1957年アメリカ)
主演:ヘンリー・フォンダ




1950年代制作の白黒映画。


父親を殺した容疑で裁判にかけられた18歳の少年の審理が終了し、あとは12人の陪審員による有罪か無罪かの判断を待つばかりとなった。12人全員一致で有罪とされれば少年の死刑が確定する。
そんな状況で別室に集まった陪審員の男たちが決を取った。証拠もそろっており当然有罪という雰囲気で、11人が有罪を主張するなか、ひとりの男が無罪を主張。
そこから12人の男たちによる緊迫した議論が始まる・・・

というような流れ。


面白かった。
オープニングとエンディングを除く映画の大部分が会議室でのシーンという思いっきり脚本勝負という感じの映画だが、最初の弛緩した雰囲気から徐々に緊迫していく展開や、議論の熱と蒸し暑さで息苦しいばかりの雰囲気が伝わってくる生々しさなど、思わずこちらも引き込まれてしまう。

映画というよりは舞台劇のような脚本。
咳払いや息遣いなどを含め、議論が実際の時間と同時に進行していくので、生の緊迫感があり、議論がすぐ眼前で繰り広げられているかのような感覚になる。


人を裁くという重大な責務のなかで、自分のなかにわずかでも疑問があるならそれを殺さずに徹底的に向き合うだけの意志がなければならない。

有罪・無罪というのは簡単にひっくり返されるべきものではないと思うが、陪審を行う個々人がそれに向き合うことなく判断を下すことはあってはならない。

この映画を観ていて、ある男の考えに1人また1人と意見を翻していく様子に「逆にこんな単純に無罪としていいのか?」という疑問も沸くが、劇中の台詞にもあるとおり、「無実だというのも可能性の一つでしかない。少年が殺人を犯したということが真実かもしれない、殺人犯を擁護しているということになるのかもしれない。だがそこに合理的な疑いがあるのなら簡単に有罪とするわけにはいかない」ということなのだ。
あくまでも簡単に有罪・無罪を決めてしまうことへの拒否であり、少なくとも再審に付されるべきだということだ(ただ無罪の評決→再審になるのかは俺は知らないので微妙だけど)。

俺はそう納得した。


他にも書くことは色々ありそうな気がするけどとりあえず


評点 5.0点 。


映画としても脚本の妙で緊迫感と迫力に満ちた見ごたえのある映画だった。

それに加えて、日本でも裁判員制度の導入が決まっていて、俺が将来裁判員として呼ばれる可能性もあるわけだ。
そういう意味でも観る価値があると思う。
  1. 2005/10/02(日) 23:59:59|
  2. 映画 (サ行)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

ーえ

09 | 2005/10 | 11
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

Recent Entries

Recent Comments

Recent Trackbacks

Archives

Category

Links

Search

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。