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原題 「MAR ADENTRO」(2004年スペイン)
主演:ハビエル・バルデム事故によって首から下が全く動かない生活を26年に渡って続けたラモン・サンペドロ。彼はスペインでは認められていない尊厳死を希望する。
実話に基づいた話らしい。
自分の尊厳を取り戻すために命を絶つという選択。
美化しているということではなく、この映画では主人公の心の内や周囲の葛藤を描く中でひとつの選択肢としてそれをとらえている。
この問題は俺自身よく考えることがある。
「自分」を保てなくなる・自分の尊厳を失ったまま生きなければならない状況で死ぬということは一つの選択肢であっていいと思う。
もちろん「死ぬべきだ」なんて馬鹿なことは言わない。人それぞれに選択がある。
「生きることにはそれ自体価値がある」とか「とにかく自殺してはいけない」ということを強制することも、なにか違う気がする。
「尊厳死」という選択肢があったとしてもそれを現実にすることは難しい。
手筈を整えてくれる者が要る。自らに意志が要る。自分で尊厳死という選択をする状態にすでになくなってしまっていることもある。自分の尊厳を守るための死とは言っても周りの人間のことを考えずにはすまない。
自分個人の問題であると同時に、自分一人だけの問題ではありえないという現実がある。
評点
3.5点 。
主演のハビエル・バルデムは公開当時で35歳。役柄とあまりにも歳が離れているのに驚かされる。
「裡なる海へ」か。主人公の「世界」を感じるドキッとさせられるフレーズだった。
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- 2005/10/26(水) 23:59:59|
- 映画 (ア行)
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