越権ダマシイ!

心の狭~い男による映画の感想。ネタバレをあんまり恐れてません。

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エレファント

原題 「Elephant」(2003年アメリカ)


姉貴が借りてきていたので観た。なんとなく聞いた覚えのあるタイトルだったんだけど何の話なのかもわからないままに観始めたわけだが・・・

脚本・監督は「グッドウィルハンティング」とかのガス・ヴァン
・サント。製作総指揮になぜかダイアン・キートンの名前があるのが謎。


すごい淡々としたテンポで流れていく映画。ポートランドの高校のある朝のひと時をいろいろな生徒の目線で描いていく。実質話の冒頭から動いている時間は30分もないくらいだろう。そして静かに起こる凄惨な事件。。。


淡々としていて、それでいてものすごいリアルに撮れていた。
役者のほとんどが地元の高校生からのオーディションで選ばれていて、作中の役名はほぼ全員が本名だったことがそもそもリアルだし、監督のインタビューによると役者のセリフはわずかなキーワードをのぞいてすべてアドリブだったとのこと。確か「誰も知らない」の子供たちの演技もアドリブに任せていた部分が大きかったというから、これが話をよりリアルにさせていたのだと思う。


加えて撮影の仕方も特殊だった。
普通はカットを多く入れてシーンを作るもんだと思うけど、この映画ではメチャクチャ長回しが多い。1分以上生徒の歩く姿を追うようにカメラが追って撮影したり、ゆっくりと一つの部屋をカメラが回るように撮っていったりと、それで日常の何気ない光景をリアルに、淡々と描くことに成功している。この移動時間などストーリー自体は展開しないが、これによって生徒の日常がリアルに表現され、静かなピアノのBGMが悲劇を予感させる。


題材が高校での銃乱射事件というバイオレンスなんだけど、犯人の少年達の淡々とした言葉をはじめ、ショパンやベートーベンの静かなピアノ曲のBGMや淡々とした撮り方、空や木々などの色合いの美しさが逆になんともいえないくらいやるせなくて心が重くなる。悲劇の前の何気ない日常がひどく悲しく心に残る。。


この映画上では、ストーリーは完結しない。事件自体も途中だし、凶行の動機もはっきりしない。登場人物の誰にも映画のストーリー上、特別な意味を持たされているわけでもない。この映画の意味は、監督自身が言ってたことだけど、観客の感じ方・受け取り方次第ということだろう。


評点は 4.5点 。


銃で撃たれた光景を目の当たりにした連中の反応が不自然に映ったなどの点がちょっとだけ気になったのとか、正直ベニーってやつの出てくる意味がわからなかったりしたってのが「うーん・・・」って思うとこだけど、俺がわからないだけかも知れないし、ホントに意味を持たせていないのかもしれない・・・w

でもとにかく撮り方がすごかったのも含めて色々な点でリアルさや悲しさがあって、個人的には重く心に響いたので高評価。



と書き終わったあと気付いたんだけどこの映画って2003年のカンヌでパルムドールと監督賞をWで受賞してんのね。ふむ、ナットク・・・かも。。
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  1. 2005/05/25(水) 22:59:59|
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ーえ

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